いちごができるまで

ここでは、来シーズン(2006年12月ごろから収穫が始まるイチゴ)が育っていくようすをご紹介します。


2月28日
次シーズンのイチゴ苗をとる親株床
約500本の親株を植えつけます。
本当は前年の10〜11月には準備して植えつけるのが理想ですが、今回は洪水で親株が足りなくなり、準備が遅れてしまいました。

昨年作った高設育苗施設も、これまた洪水にやられたので、昔ながらの方法での採苗です。
作業するのに足腰にききます。
同じく2月28日
植えつけた親株。
こんなチンチクリンな親株を植えつけるのは初めてです。
果たしていい苗が採れますことやら…
5月26日
気温が高くなり、上の画像の親株がここまで大きく立派に育ちました。
いい苗もたくさん出てきてひと安心。
同じく5月26日
親株の横に置いているのが、苗を受けるポット。
土を混ぜてポットに入れ、運ぶだけでも一苦労。
現在9000ポット準備ができました。
でもあと15000ポット準備しないと…
6月8日
1回目のポット受けが完了。
ここまでで約4000本受け終わりました。
ここからまだ2万本受けないといけません。
気の遠くなる話です。

ちょうどよく雨が降り続くみたいなので、しっかりと根を下ろしてくれそうです。
もともと紅ほっぺは上へ上へと伸びる習性がある品種ですが、今年のは一段とグングン伸びてます。
元気な証拠かな?

ちなみに下に張っているシルバーマルチは、防草と虫除けをかねています。
しかし、マルチの下で草が育ってしまい、まるで風船を膨らませた感じにフワフワになって、ポットが安定しない状態に。
そのうちポットの土の重みでうまいことなおってくるとは思いますが・・・

日差しの強いときの作業は、上からの日光と、下からの照り返しでオーブントースターに入ってるみたいな感じです。
とにかく暑い!まぶしい!
6月13日
苗とりの合間を縫って、定植(9月中・下旬)まで苗を育てるための育苗床を作り始めました。

今回は洪水でも水に浸からないくらい高い場所に。
広さ約1000u…
昨年も同じ作業をしたような気がするんですが、気のせいでしょうか?
いちご園の奥に高設育苗ハウスがあるのに、水が怖くて…
まあ、これで台風が来ても安心して過ごせそうです。
苗が流されてしまったら、にっちもさっちもいかないですから。

なんといっても力仕事、体じゅうにきいてます。腕がプルプルわらってもう大変。
もう2日ほどでトンボでの地ならしは終わりそうです。

そのあと全面シート張り、遮光用のハウス建て、潅水施設つくりとまだまだやることてんこ盛り…

今年の夏も休めそうにありません。

6月15日
上と同じ苗床です。
梅雨の大雨で、沼の状態に。
実は前日に排水路を作るだけの体力的な余裕がなかったので、降った雨水がたまり放題に。
雨の降る中、排水作業をしました。
(たまった水がドーっと流れていくのを見ると、けっこう楽しいですよ。子供のころの泥遊びを思い出します。)
苗床の横を流れる谷川とサワガニ。
7月2日
親株床でのいちご苗のポット受けもようやく8割がた終わりました。
本来なら当の昔に終わってなきゃいけないのですが、なにせ親株の本数が従来の半分しか用意できなかったので・・・
それにしても日中の作業は暑い!
今回作っている育苗床、実はイノシシの出没地帯。
昼間にヒョッコリなんてことはないとは思いますが、夜中に歩き回っているみたいです。
途中の山道では車に轢かれたマムシがいたりと、平地とはまた違った苦労がありそうです。
7月24日
九州や長野などで大きな被害を出した大雨の影響で、苗の切り離し作業が大幅に遅れました。
今回はギリギリで洪水も起こらず助かりましたが、ちょっと違ってたらと思うとゾッとするばかり。
被災者の方々の大変さは身にしみてわかっているだけに、この異常な気象がなんとかならないものかと願うばかりです。

切り離した苗は、このように育苗箱に詰めて、育苗床へと運びます。
切り離した苗を広げて、定植までにしっかりとした苗に育て上げます。苗が育っていく様子を見るのももイチゴ作りの楽しみの一つ。
9月9日
イチゴハウスに肥料ふり。
堆肥ふりやビニールの補修でぐったりしていると、子供たちが応援に来てくれました。
大助かりです。20日あたりの定植に向けて、急ピッチで準備。
9月14日
左:定植寸前のイチゴ苗です。
ひどい病気もほとんどなく、いい大きさになりました。

右:いちご園の方も準備が整いつつあります。
新しいシルバーマルチはさすがにピカピカで、見ていて気持ちいいです。
土耕イチゴの畝たて後です。
いちご狩りハウスの高設栽培と違って、畝たては毎年の肉体労働。
しんどいです。

これで約1万本の苗が入りました。
9月23〜24日
いちご狩りハウスへの苗の定植が終わりました。これからどう育っていくか、楽しみです。
おみやげ用イチゴ(土耕)ハウスも順調に育ってます。

こちらは地温を上げるために、黒マルチを使用。
いちご狩りハウスのシルバーマルチと違って、あとからバサーっとかぶせて、穴を開けて1株ずつ出していく方法なので、かなり手間がかかります。
10月26日
最初の花が咲き始めました。

今年は病気・害虫が比較的少ないので、安心して見ていられます。

前回は親株が少なく、なかなか苗が揃わず苦労したので、今回は思い切って山ほど植えつけました。雨が降らないので、水やりがタイヘンです。
同じく10月26日
今シーズンの苗を植えつけてすぐではありますが、来シーズンの苗を採るための親株を植えつけました。昨年とは大違いで、今年の親株はがっしりしてます。
いい苗がとれそう。