2012年(平成24年)1月にあった被害です。
想像を絶するほどの、悪質な被害でした。
●同年4月上旬に再発しました。でも解決しましたので、ご安心ください。
被害金額数十万円・小さい子供ではなく、高校生・中学生がやったことだといえば、どれほどのことかわかっていただけるかと。
1月上旬のある日の夕方、ハウス内の完熟イチゴの量を確認しに入ったところ、
通路のいたるところにご覧のとおり『ひと口だけかじった完熟・かじってもいない未熟イチゴ』がものすごい量落ちていました。
それも甘みの強い先っぽでなく、『なんでこんなところを???』といった意味が全くわからない部分を少しだけかじってポイです。
翌日以降には完熟する大玉、1週間以上かかって大きくなるはずの真っ白な小粒のイチゴなどさまざま…
かじっては捨て、かじっては捨てをしたのだと思うのですが、
最初見たときは『ケモノでも入ったのか?』『ハウス内だけに竜巻でも起こったのか』と思ったくらいです。
(ケモノでも、ハクビシンなんかはヘタだけ残しで、びっくりするくらいきれいに食べます)
ほぼすべての列を掃除して回り、この時点で10kgほどの『食いくさし』・『もいだだけ』のイチゴを拾い集めました。
これがすべて完熟して大きくなっていたら、その数倍の量になっていたはず…
14時に完熟イチゴの量を見て回ったときには気づかず、お客さんがみんなお帰りになった16時すぎにハウスに入った瞬間に『なんじゃこれ!!』の、たった2時間のあいだです。
“子供がしたこと”だとしても、それではすまないレベルのことです。
イタズラではすまされないほどの行為ですから。
翌日の人数限定、その後相次いだ臨時休園・またそのあとの不安定さも、半分はこれが原因でもあります。
これまでほとんどのお客さんが“ヘタしか残らない”きれいな食べ方をしてくれていただけに…
いちご園を始めて7年目(その当時)ですが、ここまでひどいのは初めてのこと。
これまでもイチゴの先だけかじってあとはゴミ箱へポイというかたは次回の入園をおことわりさせていただいていますが、さすがにここまでひどい行為をされるかたについては、弁償していただくこともございますので、あらかじめご了承ください。
こういったことを書かざるを得ないことが、本当に残念です。
本当は日付などはふせておこうかとも思いましたが、これをやった人がこれを見て、『自分がしたことがどれだけタイヘンなことだったか』を反省してほしい、また同じようなことが2度と起こってほしくないとの願いをこめて、日付や時間帯も表示することにしました。
(4月上旬にやった人も判明しましたので、日付は再度ふせることにしました。)
この日に来ていたほかのお客さん(みなさん気持ちの良い方たちでした)には、いやな思いをさせてしまったことと思いますが、事情が事情なだけに、どうかご理解・ご了承ください。
(いつもきれいに食べていただいているかた、また良識あるかたは、この画像を見て憤りを感じることと思います。)
↑これがその1部分です。
心を込めて、みなさんのために育ててきたイチゴたちが、食べていただくことなくゴミになってしまうなんて…
さらに数日後にイチゴ株の世話をして回ったら、株の間からさらにたくさんの『きれいな大玉完熟イチゴ・わけのわからないかじり方』の例のイチゴが…
これに気づかずに腐ったまま放置してしまうと、周りのイチゴ株が病気になって枯れてしまいます。
それを探して取り除いてまわるのに、さらに1日…
ほかのたいせつな仕事がまったくできない状態でした。
こんなことがあると、イチゴ狩りそのものの存続にかかわります。
“監視カメラ”なんて設置したくはないのですが…
その後、来園してくださるお客さん、みなさんから『ひどいことする人がおるね〜!!考えられない!!もし自分が見てたら、怒りとばしてやったのに!!めげずに頑張ってください!!』と、はげましのお言葉をいただきます。
なかには涙ぐんで、わたしたちといっしょに悲しんでくださる人まで。
ほんと、当園に来てくださるかたって、ものすごい気持ちのいい人が多く、心の支えになってもらってます。
そういった方たちの『おいしかった!!また来ます!!』の笑顔を見るため、頑張らないといけませんね。
みなさん、ほんとうにありがとうございます!!!
●そして再発、4月上旬にも同じことを…
たまたま朝から2組のお客さんしか来ていない状態、掃除したばかりのところでしたが、もう1組のお客さんより帰り際に『イチゴがいっぱい落ちてたよ』との報告が。
『???』とハウス内に入って見れば『やったばかり』のみずみずしいイチゴたちが無残にも“1月上旬”と同じ状況。
バケツいっぱいに入れたピンポン玉を、部屋じゅうにバラまいたような状態といえば想像がつくかと。
入園してたった30分ほどのあいだのことです。
いちごを食べておなかいっぱいになったから暇つぶしに、とかでなく、最初からいちごを投げ合い、かじっては投げ合いをするつもりで来ているということです。
1月上旬のときは、それが大ハウス・小ハウス全体に、何倍もの量のイチゴが落ちていました。
それが2時間ほど、ハウス内にいる間じゅうずっとやられ続けたのが1月上旬です。
それとまったく同じ光景が目の前に…
そこにいた子供たち(子供とは言えない年頃で、1月上旬の“最初の被害の日時”にも来ていました)に『君らがやったのか?』と聞くと、『僕らじゃない』とのこと。
そしてハウス内に転がっているイチゴたちを拾い集めて回っている横で、なおも食べ続け。
でも渡したはずのヘタ入れの紙コップはすでに持ち歩いてなく…
ゴミ箱は食いくさしのイチゴが山盛り。
園主がいるから落としたり投げたりしないだけです。
その神経がわかりません…
もう、どう考えても疑いようのない状況で。
それでも決めつけることはいけないので、今後はそうならないように、いちおう釘をさすつもりでした。
親御さんを呼んで、こういう状況ですと、ゴミ箱のところで説明している最中に、その横から手を伸ばして、先っぽをひと口しかかじってないイチゴをそのゴミ箱にポイ…
悪いことをしているという感覚はまったくありません。
その親御さんも『うちの子がしたんじゃあない』なんて、とてもじゃなく言えない状況です。
理由を聞くと『食べて美味しくないのがあったから』だそうです。
これがその拾い集めたイチゴたちです。
かじってすらいないもののほうが多いくらいです。
さらにゴミ箱の中にもこんなことをされて捨てられたイチゴたちが山盛りに…
この日のイチゴはほぼ毎日イチゴを食べている私たちが食べても、最高ともいえるいちごでした。
これが『おいしくなかったから』と捨てる、どころか投げ合っていいものなのかどうなのか。
なにをしにいちご園に何度も来るのか、なぜ毎回同じことをするのか、まったく意味が分かりません…
途中で気づいたから小ハウスのみ、この量だけで済みましたが、拾い集めたぶんだけでも1kgありました。
小ハウス内のゴミ箱の中にも、同様の食いくさしが山盛り…
もう一組のかたが食べたあとは緑一色のフカフカ、その上にほとんど下が見えないくらいの赤い食べ残しです。
(もし途中で気づかなければ、この何倍にもなっていたかと思うと、ゾッとします)
そしてこれがイチゴを投げ合ったあと。
画像ではわかりにくいかもしれませんが、ビニールやベンチにイチゴの汁がべっとり、その周りには無数のイチゴが。
あとで考えれば、子供の服はイチゴの汁で真っ赤でした。
手洗い場にも行ってたなと思ったら、あとで見ればそこにもイチゴ…
親御さんが大ハウスにいれば、子供たちは小ハウスに行き、親御さんが小ハウスに移動すれば子供たちは大ハウスに移動し、目を盗んで同じことの繰り返しです。
本当に『意味が分かりません!!!!!』です。
※その親御さんの食べ方も、あまりにひどいものでした
(じつは大ハウスに呼びに行ったときにちらっと見えた、その親御さんたちの“ヘタ入れの紙コップ”に入っていたイチゴも、食べ残しのひどいもので…かじっては捨てかじっては捨てを繰り返した大ハウス(ほぼその親御さんが食べただけ)のゴミ箱の中もひどい有様でした。しかも2012年1月上旬に初めて来園してから、何度も来ていた人。)
シーズン途中から、ハウス内やホームページに“イチゴの正しい食べ方”を表示することになったのも、そういった『目に余るひどい食べ方』をするひとがそのシーズンになって何度か出てきたためで、疑いたくはないですが、もしかするとその原因も大半は…と考えてしまいます。(じっさいにこの目で見てしまっただけに…)
オープン当初、お客様のモラルにおまかせするかたちで、“きれいに食べてください”という張り紙を貼るまでのあいだは、ヘタ入れのゴミ箱を“食いくさし入れ”と勘違いされているような人も多く、大きめ(45リットル)のゴミ箱ですら、日曜夕方までにいっぱいになってしまうこともありました。
それでも、100名様来られて、ゴミ箱半分行くかいかないかくらいでした。
そんな状況下で、その親御さんたち2人だけで、45リットルのゴミ箱が3分の1ほどの食いくさし・とんでもないズッシリ感でした。
(ちなみに、きれいな食べ方をHPや張り紙でお願いしはじめ、それが浸透してきた2014年現在、数百人のお客さんが来られて『あれほどの完熟イチゴはいったいどこに??』くらい食べられた日ですら、(きれいに食べてくれない人が混ざっていても)30リットルのゴミ箱の半分もいかないくらい、ヘタだけのフサフサ状態になっています。来園されたみなさんも、気持ちよくイチゴ狩りしていただけているのではないかと。)
そう考えると、どれほどひどい食べ方をされていたか、おわかりいただけるかと。
最初の被害のすぐあとに、再発防止のために『1月上旬の被害』や『保護者のかたへのお願い』、『イチゴの正しい食べ方』としてハウス内やトイレに張り紙をし、もしその人が来ても、反省をし、2度と繰り返さないようにとの願いもむなしく。
あえて日付や時間まで書いて、『そのときに自分たちも来ていた、まさかわが子ではなかろうが…』と、わが子を疑うわけではなくても、そういう話をしていたなら、そして少しでも子供たちのことを気にかけていたら、もしかしたら再発は防げたかもしれないのに。
数回は来ているのに、まったく読んでいなかったんですね…
1月の時は子供連れで大損害、そのあと数回は親御さんだけでゴミ箱はひどくてもイチゴ投げの被害はなく(たぶん)、4月にまた子供連れで来園し再発…
絶対に許すことなどできない『愉快犯』、それも来るたびにそれを繰り返す、いわば『見つからなければ何をしてもいい』という行為(親の前ではしないことから、いちおう悪いことをしていることはわかっているのかも)。
今回たまたま見つからなければ、ずっと繰り返されていたであろう最悪な行為です。
親御さんが『今日は特別!!食べ放題で時間制限なしだから、甘みの強い先だけかじって、いっぱい食べてもとを取ろう!!』というのが当たり前という考えでいる、そういう会話をしながら来園するのでしょうか?
そういった親の食べ方・考え方を、小さいころから見続けてきたからこそ、子供たちも勘違いし、そのつもりで『入園料を払っているんだから、ここのイチゴは全部自分のもの、やり放題だ!!』になってしまったのかもしれませんが…
ハウス内にぶら下がっているイチゴは、いわばスーパーなどで陳列されている商品と同じ考えなんですよね。
完熟イチゴは陳列されている商品、まだ白い小さなイチゴはまだ箱に入った『入荷したてで開封もしていない商品』とでも考えれば、それを投げ合う行為、そして、それがもとで数日間もお店が開けないほどの被害って、どれほど重大な犯罪なのか、想像がつくものだと思います。
当園への初来園、入園した瞬間から親たちとは別の場所に行き、それをし始めたということは、もしかするとほかの観光農園でも同じようなことをし続けてきて、それが当然やってもいい遊びと思い込んでいたのかもしれません。
当園のように、床は全面シート張りで掃除したばかり、イチゴが落ちていればすぐに見つかりますが、ナシ狩り・ぶどう狩りなどで同じように“もいでは投げ、もいでは投げ”していても、園主も『強風で落ちたのか??』『ケモノが入り込んで悪さしたのか??』としか思わないかもしれません。
そうだとすれば、いったいこれまでに、どれだけの場所で、どれだけの損害を与え続けてきたのか…
その『常軌を逸した行動』には、まったく理解できません。
この人たちについては、今後も、許すことはできないと思います。
弁償してもらうことは、いわば許すことになり、それでまた来園されるのも絶対にさせたくありません。
(さすがに1月の被害や、今回の被害(まだひどい被害になる前に食い止めましたが)を合わせた被害額はとんでもないもので、弁償なんてできるような金額ではありません)
体が震えるほどの、あまりの怒りに、言いたいことの何分の一しか言えませんでしたが、その怒りは伝わったはずです。
『もう、つぎにもし来られても、笑顔で応対なんて絶対にできません、帰ってください』とお帰り願いました。
ですので、その人たちは2度と来ることはない、こんな被害も2度とないと思います。
今回判明したことで、親子ともどもきちんと反省したなら、ほかの観光農園さんたちへの被害も、かなり減るのではないかと願います。
(帰ってからきちんと家族会議をして、子供たちに反省させたなら、ということではありますが)
そのあとに来られたほかのお客さんは、そのゴミ箱の中の食いくさしのイチゴや、拾い集めたイチゴたちを見て、涙ぐんでいました。
本当はすぐにゴミ箱の中身をのけて、新しいゴミ袋に入れ替えるべきかとも思いましたが…
上のような例が『弁償していただく場合があります』という“あまりにひどい行為”であり、気を付けていたのにちょっとした失敗で壊してしまったようなことにまで、そのようなことは言いません。
いちご園を始めて7年間、『あまりにひどい食べ方をする人は次回の入園をおことわりさせていただきます』と表示してはいますが、じっさいにそうなってしまったのは、じつはこの時が初めてであり、今後もないのではないかと思います。
ですから、みなさんは安心してイチゴ狩りを楽しみに来てください。
普通にイチゴ狩りを楽しんでいただく中で、イチゴをこすって落としてしまったり、お子さんがちょっとしたことでハウス内外の物品をちょっと破損してしまうことなど、“失敗してしまう”ことはどうしてもあります。
ホームページやハウス内外に“保護者のかたへのお願い”を大きく表示しているのも、お子さんたちがムチャクチャなことをしないように、保護者のかたに事前に注意していただき、そういったことを未然に防いでいただくとともに、お子さんたちにその都度ルールを教えていただきたいというお願いです。
今後もそういったことが2度と起こらないよう、また、みなさんに気持ちよくイチゴ狩りをしていただけるよう、さらにわたしたちも『お客さんを絶対的に信頼し、監視などは絶対にしない』ことを続けられるように、それらの張り紙は貼り続けていきますので、どうかご理解・ご了承をお願いします。
ホームページを見て来られたかたや、これまでに何度も来られているかたにも『こちらを読んでください』と言うこともあります。
ですが、すべての人に再確認をしていただく意味ですので、けっしてお気を悪くしないようにお願いします。
その言葉にも、お帰りの際もみなさんに笑顔でお帰りいただく、私たちも『気持ちのいいお客さんだったね』と笑顔でお見送りしたいという願いが込められています。